« 納涼歌舞伎 | Main | 捨之介フィギュア »

2005.09.14

恋飛脚大和往来

ブログをサボり放題なので脈絡もなく歌舞伎にはまっているように見えますが、そもそも最近の歌舞伎熱に火がついてしまったのは6月のコクーン歌舞伎「桜姫」が発端。もちろん去年秋からのアオドクロフィーバーで染さんの歌舞伎をもう一度観たいなーと思っていたのは確かなのですが、偶々譲って頂いて観に行った「桜姫」がとても素晴らしくていてもたっても居られなくなり、染様友のめたる氏を誘って六月大歌舞伎の千穐楽へいそいそと出掛けたのでした。
お目当てはもちろん、染さんが初役を務める「恋飛脚大和往来」。

hikyaku

二部構成の前半は忠兵衛と梅川の可愛らしい恋人同士のやりとりから、恋敵?八右衛門との男の意地の張り合いで、梅川の身請けをするため、公金に手をつけてしまう「封印切」。
もう、梅川を訪ねてくる忠兵衛がかわいいことかわいいこと!会いたいけど、身請けの金は用意できてないしなぁ。でも会いたい会いたい。で、梅川が出てくれば「か~わ~vvv」「ちゅうさ~んvvv」って、ラブラブな2人。じゃらじゃらじゃらじゃら拗ねる梅川、身請けしたいが金は無し。しかし遂に、横槍を入れてくる八右衛門に挑発されて耐えかねて、男の意地、堰を切ったように懐の公金の封印を次々と切る忠兵衛。梅川を身請けしたものの、捕まったら死罪。もう後戻りできない2人。「一緒に死んでくれ」と梅川の手を引き井筒屋を去る忠兵衛の、悲痛な表情と涙が溢れて真っ赤な目が印象的でした。

ここから後半。飛脚問屋に養子に出された忠兵衛、年老いた生みの親孫右衛門に一目会いたいと2人がやって来たのは忠兵衛の生まれ故郷「新口村」。
養い親への義理で忠兵衛に会おうとしない孫右衛門、でもやっぱり実の息子が可愛くて可愛くて仕方が無い。「会ったら役人に突出さねばならないから、どうかどうか会いませぬように。」と祈る孫右衛門に、目隠しをすれば見ていないのだから良いだろうと温もりだけの再開を果たさせ、父の目隠しを取る梅川の機転の良さ!死の間際の感動の再会に、泣きながら強く強く抱きしめ合う父子。別れ難しと縋る忠兵衛の手を引く梅川に逃げ道を指示する孫右衛門。迫る追手をやり過ごし、死への旅路に就く2人を遠くから見送る父の悲しみが、降りしきる白い雪とともに深く静かに伝わってきました。

正直、歌舞伎の舞台を観て泣くなんて思いもよらなかったのですが、涙が溢れて仕方ありませんでした。良い舞台だったなぁ。絵的にも本当に美しくて、素晴らしかった!
後日放送された「新口村」は永久保存版です。

September 14, 2005 in 市川染五郎歌舞伎イラスト・デザイン |

TrackBack


Listed below are links to weblogs that reference 恋飛脚大和往来:

» 初めての歌舞伎 from 文車に燃ゆ恋文
ついに歌舞伎(本物)デビューしました。劇団☆新感線のイノウエカブキは、数本 DVDで見ていましたが、本物は初めてです。もちろん、染様狙い。初めて行った「歌舞伎座... [Read More]

Tracked on Sep 14, 2005, 9:53:15 AM

Comments

Post a comment