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2005.05.08

阿修羅城の瞳

GW中にようやく映画版を観て来ました。
私は2003年の再演舞台を生で観たのですが、天海祐希さんの迫力の美に圧倒されたのが実に印象的な舞台でした。他のキャストももちろん素晴らしく&役にぴたりとはまっていたし、本当に良い舞台だった。
しかも、「アオドクロ」でハマリにハマっている染五郎さんの主演!というわけでとても楽しみにしていたのです。まあ、監督があの「陰陽師」の方と聞いてある程度の覚悟はしていたのですが…。素直に言ってしまうと、とても残念な出来でした。悲しい事に。

あ、染さんは本当に素敵でした!これは先に言っておかなくちゃ。
殺陣のキレの良さ、動きや台詞回しの粋なこと艶っぽいこと、表情などなど。
やはりはまり役ですね。

しかし。ありえない特殊効果なんかはまあ、あの「陰陽師」の方ですから(しつこい程に)仕方ないと思い諦めもつきますが、あまりにも原作の物語の良さを、肝を押さえて無さ過ぎるのが本当に残念。骨格となる設定だけを使って作ったダイジェスト版?のような印象。しかもその設定の下支えとなっている部分をほとんど描いていないので物語自体に説得力がない。だから諸所で舞台と全く同じ印象的な台詞を使っているのにその深みが伝わらない。
音楽も私にはあまり合ってないように思いました。舞台と比べるわけではなく、純粋に映画音楽として。エンディングのスティングなんて、全く映画の世界と無関係という印象。ありえない特殊効果と相俟って、思わず「コントか?」と思うほど白けるシーンが多々あり。これであの素晴らしい舞台を引き合いに出すなという方が無理というものです。どんなに舞台版とかけ離れても、映画は映画として別の意味で良い作品にして欲しかった。ああ、勿体無い…。

あまりネガティブな記事は書きたくないのですが、さすがにこれは言わせて頂きました。
お目汚し失礼。ああ、早くもう一度アオドクロが観たい!

※本日、デザイン変更。それとともに、長年お付き合い頂いたPちゃんとさよならしました…
可愛がって下さった皆様、ありがとうございました!

May 8, 2005 in 映画・TV市川染五郎 |

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本日もキリキリお仕事してました。昨日、「阿修羅城の瞳」見てきました。感想は・・・... [Read More]

Tracked on May 21, 2005, 5:11:55 PM

Comments

すこぶる辛辣ではあるが、的確かつ緻密な分析、決して不快感は残しませんでした。
当事者の監督さんにとって、苦いけれども何よりの良薬ですね。

Posted by: E-chan | May 21, 2005, 3:39:27 PM

コメントありがとうございます!
公の場で言いすぎたかな、という思いもありましたのでそうおっしゃって頂けてホッとしました。次の作品はぜひ良いものを作って欲しいものですね。

Posted by: しらたま | May 21, 2005, 9:31:43 PM

しらたまさん、トラックバックありがとうございます!

映画版に関して、おっしゃるとおりだと思います。
舞台と映画は別物だけど、原作の根幹をおさえていれば、別物なりに、映画の手法で表現しうるはず。
役者はそれなりにがんばっていたし、金丸座でのロケなんて贅沢な場面もあっただけに、残念でした。

Posted by: NAGI | May 23, 2005, 5:17:50 AM

NAGIさん、コメントありがとうございます!

NAGIさんの映画評、うんうんと頷きながら読ませて頂きました。
演劇には演劇の、映画には映画ならではの表現があるはずで。役者やストーリーなどの素材が良いだけに、生かし切れなかったのが悔やまれますね。逆にこの映画によって「阿修羅城の瞳」という作品の良さについてあれこれ話せたのは楽しかったです(笑)

Posted by: しらたま | May 24, 2005, 1:21:50 AM

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